INTRODUCTION

 日本各地で起きた村八分事件をもとに、実際に存在する“村の掟”の数々をリアルに描き、現代日本の闇に隠されているムラ社会の実態を暴く本作。

 主演を務めるのは、乃木坂46の元メンバーで現在は『今はちょっと、ついてないだけ』(22)、『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』(23)等の作品で俳優として活躍する深川麻衣。そして共演に『市子』(23)、ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」(24)での好演が記憶に新しい若葉竜也。麻宮村の住人は田口トモロヲ、杉田かおる、松浦祐也、片岡礼子、中山功太といった個性と実力に定評のある俳優が集結。

 『ビリーバーズ』(22)、ドラマ「ブラックジャック」(24)の城定秀夫監督 ×『ライチ☆光クラブ』(16)、『ミスミソウ』(18)の内藤瑛亮脚本による、新たなタッグでムラ社会のダークサイドをえぐるヴィレッジ<狂宴>スリラーが誕生した!

STORY

 田舎暮らしに憧れるイラストレーターの杏奈(深川麻衣)は、脱サラした夫・輝道(若葉竜也)と共に都会を離れ、麻宮村に移住する。麻宮村の村民たちは、自治会長の田久保(田口トモロヲ)のことを過剰なまでに信奉していた。

 二人は、村民たちの度を越えたおせっかいに辟易しながらも新天地でのスローライフを満喫する。そんな生活のなかで杏奈は、麻宮村の村民のなかには田久保を畏怖する者たちがいる、と不信感を抱くようになっていく。

 一方、輝道は田久保の仕事を手伝うことになり、麻宮村の隠された<掟>を知ってしまう。それでも村八分にされないように、家族のため<掟>に身を捧げることに……。

CAST

深川麻衣/長浜杏奈 役
若葉竜也/上杉輝道 役
田口トモロヲ/田久保千豊 役
松浦祐也/三橋剛 役
片岡礼子/三橋椿 役
杉田かおる/田久保よしこ 役
中山功太/古谷 役
深川麻衣(長浜杏奈 役)
1991年生まれ、静岡県出身。2017年舞台「スキップ」で初主演。2018年には主演映画『パンとバスと2度目のハツコイ』でTAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞。主な出演作として、『愛がなんだ』(19)、『水曜日が消えた』(20)、『今はちょっと、ついてないだけ』(22)、 『パレード』(24)などがある。『おもいで写眞』(21)、『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』(23)では主演を務め、今年は舞台「他と信頼と」、朗読劇「HAROLD AND MAUDE」(24)などでも活躍の幅を広げている。
若葉竜也(上杉輝道 役)
1989年生まれ、東京都出身。『葛城事件』(16)での鬼気迫る芝居で注目を集め、第8回TAMA映画賞・最優秀新進男優賞を受賞。『愛がなんだ』(19)や『街の上で』(21)、『窓辺にて』(22)など今泉力哉監督作品で欠かせない存在に。作品によって違った表情を見せる幅広い演技力で数多くの作品に出演し、若きバイプレーヤーとして評価を高める。
近年の出演作として、『前科者』(22)、『ちひろさん』、『愛にイナズマ』、『市子』(23)、『ペナルティループ』(24)、『ぼくのお日さま』が9月13日より公開中。フジテレビ・関西テレビ「アンメット ある脳外科医の日記」(24)では、第120回ザテレビジョン・ドラマアカデミー賞・最優秀助演男優賞を受賞。
田口トモロヲ(田久保千豊 役)
1957年、東京都出身。映画『鉄男』(89)で注目を集める。俳優、音楽活動のほか、映画監督としても『アイデン&ティティ』(03)、『色即ぜねれいしょん』(09)、『ピース オブ ケイク』(15)を発表。近年の出演作に配信ドラマ「サンクチュアリ-聖域-」(Netflix/23)、「忍びの家 House of Ninjas 」(Netflix/24)、映画『LOVE LIFE』(22)、『アイミタガイ』(24)、舞台「千と千尋の神隠し」(22、23、24)など。「新プロジェクトX ~挑戦者たち~」(NHK)でナレーションを担当中。
松浦祐也(三橋剛 役)
1981年生まれ、埼玉県出身。『押入れ』(03)でデビュー。主演映画『岬の兄妹』(19)がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭(国内コンペティション長編部門)優秀作品賞&観客賞受賞。近年の主な作品に映画『由宇子の天秤』、『ONODA 一万夜を越えて』(21)、『コンビニエンス・ストーリー』、『やまぶき』(22)、『福田村事件』、『キリエのうた』、『リゾートバイト』(23)、『十一人の賊軍』、『雨の中の慾情』(24)、公開待機作に『逃走』(3月公開)、ディズニープラススター『ガンニバル』シーズン2(3月19日配信)などがある。
片岡礼子(三橋椿 役)
1971年生まれ、愛媛県出身。『二十才の微熱』(93)でデビュー。『愛の新世界』(94)、『KAMIKAZE TAXI』(95)に出演、第17回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。主演作『ハッシュ!』(02)で、キネマ旬報賞主演女優賞、ブルーリボン賞主演女優賞を受賞。その他の出演作に、『帰郷』(05)、『愛がなんだ』、『楽園』、『閉鎖病棟 ―それぞれの朝―』(19)、『Red』(20)、『空白』(21)、『バカ塗りの娘』(23)、『笑いのカイブツ』、『マッチング』(24)などがある。
杉田かおる(田久保よしこ 役)
1964年生まれ、東京都出身。7歳でNTV「パパと呼ばないで」でドラマデビュー。TBS「3年B組金八先生」では妊娠する中学生を演じ話題に。2000年代からはバラエティ番組にも多数出演。母の介護を機に美容、健康やオーガニック、農業などにも関心を深め講演会も多数行っている。映画は『青春の門』(81)、『大奥』(06)、『映画 クロサギ』(08)、『俳優 亀岡拓次』(16)、『バケツと僕!』(18)など。近年では、TVドラマ EX「ドクターX」・「トラベルナース」、TX「ソロ活女子のススメ」、NHK「未来の私にブッかまされる⁉︎」などがある。
中山功太(古谷 役)
1980年生まれ、大阪府出身。NSC大阪校に22期生として入学し、2000年4月にデビュー。2002年2月にピン芸人としての活動を開始する。2009年「R-1ぐらんぷり」や「歌ネタ王決定戦2015」にて優勝。2019年にはジャンル不問で怖い話をするOKOWAチャンピオンシップ2019でも優勝している。近年は、映画『復讐代行人』(21)や、『THIS MAN』(24)などにも出演し、活躍の幅を広げている。

STAFF

監督:城定秀夫
脚本:内藤瑛亮
音楽:ゲイリー芦屋
監督:城定秀夫
1975年生まれ、東京都出身。武蔵野美術大学在学中から8mm映画を制作。同校卒業後、フリーの助監督として成人映画、Vシネマなどを中心にキャリアを積む。2003年に映画『味見したい人妻たち(押入れ)』で監督デビューし、ピンク大賞新人監督賞を受賞。その後Vシネマ、ピンク映画、劇場用映画など100タイトルを超える作品を監督。2016、2017、2018、2019年、4年連続でピンク大賞作品賞を受賞。2020年公開の『アルプススタンドのはしの方』がミニシアター系では異例の大ヒットを記録。TAMA映画祭特別賞、「キネマ旬報」ベスト・テン第10位、「映画芸術」ベストテン第3位など数々の栄冠を獲得した同作では、自身もヨコハマ映画祭と日本映画プロフェッショナル大賞で監督賞を受賞。直近の作品に『愛なのに』、『女子高生に殺されたい』、『ビリーバーズ』(全て22)、『恋のいばら』、『銀平町シネマブルース』、『放課後アングラーライフ』(全て23)、公開待機作として『悪い夏』がある。
脚本:内藤瑛亮
1982年生まれ、愛知県出身。特別支援学校(旧養護学校)に教員として勤務しながら、自主映画を制作。短篇『牛乳王子』(08)が国内外の映画祭で注目を集め『先生を流産させる会』(11)で長編映画デビュー。教員を退職後は『パズル』(14)や『ライチ☆光クラブ』(16)、『ミスミソウ』(18)など罪を犯した少年少女をテーマにした作品を多く手掛け、2020年には約8年振りとなる自主映画『許された子どもたち』を制作。実際に起こったいじめによる死亡事件に着想を得た衝撃的な内容とその真摯な作家性が高く評価された。直近の作品として脚本を務めた『ホムンクルス』(21)や、監督作『毒娘』(24)がある。
音楽:ゲイリー芦屋
東京生まれ。3歳よりピアノのレッスンを開始。ニューウェイヴ、テクノの洗礼を受けながら、クラシックとジャズを学び、主に映画音楽のフィールドで活動を開始、現在までに50作を越えるドラマ・映画の劇伴を手がける。黒沢清監督『CURE』(97) 、『ニンゲン合格』(99)、『LOFT ロフト』(06)、清水崇監督『呪怨(ビデオ版)』(99)などを皮切りに、近作としては今泉力哉監督『愛がなんだ』(19)、『mellow』(20)、『かそけきサンカヨウ』(21)等。
城定秀夫監督作品は『恋のいばら』(23)、ドラマ「なれの果ての僕ら」、テレビ東京開局0周年連続ドラマ「95」(ともにテレビ東京)に続き、4作目となる。そのほか、舞台、ゲームの劇伴など幅広く活動している。