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東京コミコン×PRESS HORROR 東京怖コン2024 オフィシャルレポート
12月6日(金)~8日(日)に千葉・幕張メッセで開催された世界最大級のポップカルチャーイベント「東京コミックコンベンション2024(略称:東京コミコン2024)」。12月7日(土)の「東京コミコン×PRESS HORROR 東京怖コン2024」ステージに、『嗤う蟲』からは深川麻衣と城定秀夫監督が、『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』からは、近藤亮太監督と総合プロデューサーを務めた清水崇監督が登壇!2作品の特別なコラボステージが実現した。
プレスホラー編集部が注目する「2025年の怖い期待作」の中から特に推したい映画として、来年の1月に公開を控える『嗤う蟲』と『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』が見事選出。本作の予告編を観て感じた印象を清水監督は「実は本編を試写で観たのですが、予告編で期待していた以上のものを観れたので満足しています」とお墨付き。近藤監督は「村人の圧の強さが伝わってきました。自分の作品と比べると音の迫力が違う」と称賛した。
本作の企画の経緯を聞かれた城定監督は「僕がチームに入ったときには脚本開発が始まっていて、怖いものを作ろうと意識はあったが、いわゆるホラーやスリラーなどのジャンルに寄せ過ぎないジャンルレスな魅力を目指していたので、そこの塩梅が難しかった」と脚本を手掛ける上での苦労を語る。また深川を主演に起用した理由を問われ「ホラー映画というイメージはなく、恋愛映画でよく見ていました。しかし本作はリアルな夫婦の話なので、ぴったりだなと。ホラーが苦手とは知りませんでしたが…」と回想。それに対し深川は「村を題材にした作品がたくさんある中で、村の暗黙のルールや秘密が徐々に明かされていく切り口が今まででありそうでないお話だなと、すごく楽しんで脚本を読みました」と話した。
当初は『村八分』というインパクトのあるタイトルだったと語る城定監督は「よくよく考えると村八分の話ではないなと、現場のスタッフやキャストにアイデアを募集しました」と映画が完成するギリギリまで考案していたことを告白。案出しに参加した深川は「『(桃源郷と書いて)ユートピア』はどうでしょうと提案しました」と振り返る。実際には採用されなかったが、城定監督は「内容には少し近いかもしれませんね」と頷いていた。
また「ホラー映画を作る人は実際に怖い体験をしたことがあるのか?」というMCの問いに城定監督は「ないんですよね。でも現在、撮影のために樹海でロケハンをしているのですが、やっぱり本物の樹海は違うなと感じています。何も起こらないといいなと…」と打ち明けた。深川は「『嗤う蟲』の撮影中に(共演の)若葉竜也さんが幽霊を見たそうで…滞在中のホテルで起きたらおじさんが座っていて…」とエピソードを語ると、清水監督がすかさず「それ忍び込んだ(田口)トモロヲさんじゃないんですか?」と本作で共演しているキャストの名を挙げ、観客を沸かせた。
最後に「『嗤う蟲』に出演してみて、今後もこういうジャンルも出てみたいなと思いますか?」というMCの問いに深川は「怖いといっても、いろんな括りの怖さがあるなと。その中でも『嗤う蟲』は人間的な怖さの要素があり、さらに人間ドラマが詰まっている気がするので、そういう作品は好きですね」と次世代のホラークイーンとしての意気込みをみせた。